COCOO は絶対主義を敷いている。
絶対主義って危険な感じがするけど、大小に関わらず組織って、何か軸になるポリシーが必要だと思う。もちろん平和なやつ。
一方で、“絶対”なんてことは世に存在しない。こんな激動の時代なら尚のこと。でも“絶対”に近いもの、普遍的なものはあるかもしれない。
自称技術者の僕は、そんな“絶対”に近い技術こそ、会社の軸に据えるべきと思ったのです。
どうですか?平和でしょ?
例えば「魔法瓶」。空気を取り除いて「無」にすることで機能を発揮する技術。これって究極の引き算技術だと思うのです。「無」からは何も引けない。そしてエネルギーも要らない。もちろん素粒子の世界まで考えると、我々の扱う真空なんて密な世界なのでしょうけど、でもこの魔法瓶の技術って普遍的で未来にも残っていくと思うのです。
そして「漆」。
9,000 年前から我が国日本でも使われてきた天然材料。化学的にも物理的にも丈夫な塗料であり接着剤、そして美しい装飾性。衣食住、全てに使われてきた人への優しさ。そして圧倒的な抗菌性。
漆の普遍性は既に歴史が語ってくれてるし、今なお進化し続ける特異な存在だと思うのです。
これらの技術こそ、COCOO の“絶対”。
“絶対”は範囲を狭めているようで、いやいやどうしてか無限の広がりを見せてくれると思うのです。
経営は日々大変で、会社は先々不安だけど、チョイスした“絶対”が崩れる不安はありません。